今、わたしはある生き物に夢中。

ヤゴ。

娘が小学校のプール清掃の際、14匹ものヤゴを捕まえて
きました。13匹のヤゴは、女性の小指の第一関節分の大きさ
なのだけど、残りの一匹がスゴイ! 女性の小指大の大きな
ヤゴなんです。図鑑やネットで調べてみたところ、おそらく
ギンヤンマの赤ちゃん。

最初見たときには絶叫した。田舎育ちのわたしでも、見た
ことのない大きさ・形状だったから。でも子ども時代にいっぱい
いっぱい虫を飼っては死なせてしまった苦い記憶がよみがえり、
もう二度と同じ失敗を繰り返したくないと思った。娘たちに
いのちを大事にする、愛おしむ、ってことを身をもって示したいと
強く思った。「14匹、全部羽化させてみせる!」

まず、入れ物。水槽はハムちゃんずに取られているので、他の
もので代用する。以前、花を水揚げするとき用に買ったプラスチック製の
「ザ・ゴミ箱」を使うことにする。砂利を洗って、たまたま熱帯魚の
水換え用に2〜3日、太陽にさらしておいた水があったので、
それを入れる。ヤゴが休めるように水草や、要らない植木鉢を
入れ、木の枝をしっかりと砂利に立てる。その枝につかまって
そのうちにきっとオトナのトンボにヘンゲするはずだ。

肝心なのはエサ。

ヤゴは生き餌しか食べないのだという。それを知らずに釣具屋で
冷凍のアカムシ(蚊の赤ちゃん)を買ってきてしまった。与えて
みてもものの見事に残ってしまい、水が汚れるばかり。それでも
なかなか忙しくて生きたエサを取りに(買いに)行くことができない。
仕方なく、少しずつ少しずつ冷凍アカムシを与えて様子をみる。
エサが足りないと共食いをしてしまうと聞き、ギンヤンマの子
(通称:ギンちゃん)だけ隔離する。サイズに違いがありすぎる
からだ。

さて、今日のこと。

裏に住む親しい友人と、大量買いしてきた野菜を分け合った折に
近況トークして、その別れ際「ねえ!変なこと聞くけどボウフラって
庭にいない?」

ボウフラは言わずと知れた蚊の赤ちゃん。そんなのが庭にわいて
ちゃいけないのである。近所のおじいさんやおばあさんに怒られて
しまう。わたしは声をひそめて聞いた。すると友人は悪魔的笑いを
浮かべて「いると思うよ、結構いっぱい」。探しておくわ、お願いね、
と言って別れた。

それからしばらくたってインターホンが鳴り、娘が帰ってきたのだろうと
思い、出ると彼女だった。「ボウフラ天国、食べ放題♪」と笑っている。
庭先におじゃますると、いるわいるわ! 釣具屋なんかに行かなくたって
大丈夫! 体長5ミリの細長い無数の物体が、くねくねくねくね元気よく
動きまわっている。普段のわたしならそんなもの、アスファルトにでも
ぶちまけていたに違いないが、今はボウフラさまさま。

いそいそと持ち帰り、ギンちゃんをボウフラ天国の中に入れてみた。
捕まえられたときに、娘や他の男の子たちとの間で
取り合いになったことが原因なのだろうと思うが、ギンちゃんはうちに
来てからずーっと本当に元気がなく「いつ死んでしまっても不思議では
ない」という状態だった。ここ2日くらいはようやく回復してきたようにも
思えたが…ギンちゃんはちゃんとイキのいいボウフラをキャッチすることが
できるんだろうか。

---つづく

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