ギンちゃん、愛してる
2004年6月16日 虫今、わたしはある生き物に夢中。
ヤゴ。
娘が小学校のプール清掃の際、14匹ものヤゴを捕まえて
きました。13匹のヤゴは、女性の小指の第一関節分の大きさ
なのだけど、残りの一匹がスゴイ! 女性の小指大の大きな
ヤゴなんです。図鑑やネットで調べてみたところ、おそらく
ギンヤンマの赤ちゃん。
最初見たときには絶叫した。田舎育ちのわたしでも、見た
ことのない大きさ・形状だったから。でも子ども時代にいっぱい
いっぱい虫を飼っては死なせてしまった苦い記憶がよみがえり、
もう二度と同じ失敗を繰り返したくないと思った。娘たちに
いのちを大事にする、愛おしむ、ってことを身をもって示したいと
強く思った。「14匹、全部羽化させてみせる!」
まず、入れ物。水槽はハムちゃんずに取られているので、他の
もので代用する。以前、花を水揚げするとき用に買ったプラスチック製の
「ザ・ゴミ箱」を使うことにする。砂利を洗って、たまたま熱帯魚の
水換え用に2〜3日、太陽にさらしておいた水があったので、
それを入れる。ヤゴが休めるように水草や、要らない植木鉢を
入れ、木の枝をしっかりと砂利に立てる。その枝につかまって
そのうちにきっとオトナのトンボにヘンゲするはずだ。
肝心なのはエサ。
ヤゴは生き餌しか食べないのだという。それを知らずに釣具屋で
冷凍のアカムシ(蚊の赤ちゃん)を買ってきてしまった。与えて
みてもものの見事に残ってしまい、水が汚れるばかり。それでも
なかなか忙しくて生きたエサを取りに(買いに)行くことができない。
仕方なく、少しずつ少しずつ冷凍アカムシを与えて様子をみる。
エサが足りないと共食いをしてしまうと聞き、ギンヤンマの子
(通称:ギンちゃん)だけ隔離する。サイズに違いがありすぎる
からだ。
さて、今日のこと。
裏に住む親しい友人と、大量買いしてきた野菜を分け合った折に
近況トークして、その別れ際「ねえ!変なこと聞くけどボウフラって
庭にいない?」
ボウフラは言わずと知れた蚊の赤ちゃん。そんなのが庭にわいて
ちゃいけないのである。近所のおじいさんやおばあさんに怒られて
しまう。わたしは声をひそめて聞いた。すると友人は悪魔的笑いを
浮かべて「いると思うよ、結構いっぱい」。探しておくわ、お願いね、
と言って別れた。
それからしばらくたってインターホンが鳴り、娘が帰ってきたのだろうと
思い、出ると彼女だった。「ボウフラ天国、食べ放題♪」と笑っている。
庭先におじゃますると、いるわいるわ! 釣具屋なんかに行かなくたって
大丈夫! 体長5ミリの細長い無数の物体が、くねくねくねくね元気よく
動きまわっている。普段のわたしならそんなもの、アスファルトにでも
ぶちまけていたに違いないが、今はボウフラさまさま。
いそいそと持ち帰り、ギンちゃんをボウフラ天国の中に入れてみた。
捕まえられたときに、娘や他の男の子たちとの間で
取り合いになったことが原因なのだろうと思うが、ギンちゃんはうちに
来てからずーっと本当に元気がなく「いつ死んでしまっても不思議では
ない」という状態だった。ここ2日くらいはようやく回復してきたようにも
思えたが…ギンちゃんはちゃんとイキのいいボウフラをキャッチすることが
できるんだろうか。
---つづく
ヤゴ。
娘が小学校のプール清掃の際、14匹ものヤゴを捕まえて
きました。13匹のヤゴは、女性の小指の第一関節分の大きさ
なのだけど、残りの一匹がスゴイ! 女性の小指大の大きな
ヤゴなんです。図鑑やネットで調べてみたところ、おそらく
ギンヤンマの赤ちゃん。
最初見たときには絶叫した。田舎育ちのわたしでも、見た
ことのない大きさ・形状だったから。でも子ども時代にいっぱい
いっぱい虫を飼っては死なせてしまった苦い記憶がよみがえり、
もう二度と同じ失敗を繰り返したくないと思った。娘たちに
いのちを大事にする、愛おしむ、ってことを身をもって示したいと
強く思った。「14匹、全部羽化させてみせる!」
まず、入れ物。水槽はハムちゃんずに取られているので、他の
もので代用する。以前、花を水揚げするとき用に買ったプラスチック製の
「ザ・ゴミ箱」を使うことにする。砂利を洗って、たまたま熱帯魚の
水換え用に2〜3日、太陽にさらしておいた水があったので、
それを入れる。ヤゴが休めるように水草や、要らない植木鉢を
入れ、木の枝をしっかりと砂利に立てる。その枝につかまって
そのうちにきっとオトナのトンボにヘンゲするはずだ。
肝心なのはエサ。
ヤゴは生き餌しか食べないのだという。それを知らずに釣具屋で
冷凍のアカムシ(蚊の赤ちゃん)を買ってきてしまった。与えて
みてもものの見事に残ってしまい、水が汚れるばかり。それでも
なかなか忙しくて生きたエサを取りに(買いに)行くことができない。
仕方なく、少しずつ少しずつ冷凍アカムシを与えて様子をみる。
エサが足りないと共食いをしてしまうと聞き、ギンヤンマの子
(通称:ギンちゃん)だけ隔離する。サイズに違いがありすぎる
からだ。
さて、今日のこと。
裏に住む親しい友人と、大量買いしてきた野菜を分け合った折に
近況トークして、その別れ際「ねえ!変なこと聞くけどボウフラって
庭にいない?」
ボウフラは言わずと知れた蚊の赤ちゃん。そんなのが庭にわいて
ちゃいけないのである。近所のおじいさんやおばあさんに怒られて
しまう。わたしは声をひそめて聞いた。すると友人は悪魔的笑いを
浮かべて「いると思うよ、結構いっぱい」。探しておくわ、お願いね、
と言って別れた。
それからしばらくたってインターホンが鳴り、娘が帰ってきたのだろうと
思い、出ると彼女だった。「ボウフラ天国、食べ放題♪」と笑っている。
庭先におじゃますると、いるわいるわ! 釣具屋なんかに行かなくたって
大丈夫! 体長5ミリの細長い無数の物体が、くねくねくねくね元気よく
動きまわっている。普段のわたしならそんなもの、アスファルトにでも
ぶちまけていたに違いないが、今はボウフラさまさま。
いそいそと持ち帰り、ギンちゃんをボウフラ天国の中に入れてみた。
捕まえられたときに、娘や他の男の子たちとの間で
取り合いになったことが原因なのだろうと思うが、ギンちゃんはうちに
来てからずーっと本当に元気がなく「いつ死んでしまっても不思議では
ない」という状態だった。ここ2日くらいはようやく回復してきたようにも
思えたが…ギンちゃんはちゃんとイキのいいボウフラをキャッチすることが
できるんだろうか。
---つづく
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