Chrysanthemum

2004年11月17日
インターホンが鳴る。モニターをのぞいてみる。近所に住む初老の女性がそわそわと立っている。返事をしてドアを開けると、やおら、菊の花束を押しつけてきた。

わたしがひそかに、しかしものすごく気に入っている暗紅色の小菊の花。毎年その庭に咲く小菊をみては「いいなぁステキだなぁ」と思っていたのだけど、話しかけにくい雰囲気の方なので心の中で思うだけだった。

彼女の話を要約すると「この間は柿をありがとう。おなかこわすかと思うほど食べまくった」とのこと。

今年は柿が豊作のよう。あちこちから「柿狩りにおいで」とか、「これあげる」と袋いっぱいいただいたりして少々もてあまし気味。父から送られてきた一箱は、味見用に少し残して、いつも娘たちをそれとなく車やおかしな人から守ってくれているご近所に配って歩いたのだった。

そんなことしたの、もう忘れていた。小菊の花束と、なぜか昆布つゆ一本をぶっきらぼうに押しつけて、せかせかと帰ってしまった気難し屋さん。ありがとございます。なんだかうまく言えないけどすごくうれしい。

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