Blueberry

2004年12月7日 風空水草道
わたしはブルーベリーの木が数ある樹木の中で一番好きだ。今、この晩秋から初冬のブルーベリーの木は、燃えるように真っ赤に紅葉している。これから冬が深まるにつれて葉を落とし裸になる。春になると息絶えたかのように見えていた枝の先から若芽が萌え、そしてスズランのような白く可憐な花をつける。忙しそうに飛び回るミツバチには知らん顔で緑の葉をどんどん広げていき、梅雨時、みどり色した固い実が鈴なりになる。大体、夏真っ盛りが収穫時期。朝早く、静けさの中で出会う露にぬれた実を洗わずに口の中へ。前の日が雨だと水っぽい味がする。しかし、かんかん照りのあとの実の味は格別で、甘さと酸っぱさがぎゅっと凝縮された素晴らしい味わいだ。

一年の四季の移ろいを自分のリズムでしっかりと刻んでいて、共に生きる者の目を楽しませ、果実まで与えてくれる。ブルーベリーの木のそういうところが大好きなのです。

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