オナガ

2005年6月25日
オナガ
オナガという鳥がいる。体はうすいブルーグレーで、顔は真っ黒。その名の示すとおり尾が長く、長い尾の先にちょこんとユーモラスな白い模様が時々のぞく。美しい姿に似合わぬしわがれ声で「ギューイギューイ」とけたたましく鳴くこの鳥は、毎朝必ず会う散歩道のレギュラーメンバーだ。

散歩を始めてから、オナガが「ギューイ!」以外のかわいい声でさえずるところも見聞きして、改めてかわいいなぁと思っていたところが、今朝は、とびきり聞き苦しい声を張り上げていた。何事かと思い上を見上げると…

電柱のてっぺんに留まったカラスを威嚇しているところだった。

オナガは群れで暮らす鳥なので、カラスを挟んだ電線の左右に何羽か、そしてまわりの木々にも複数のオナガがじっとカラスを見張っている。群れのリーダーらしいオナガが一羽、さかんに攻撃をしかけている。

それを見たのが行きの道。それから1時間ほど経った帰り道、なんとまだ同じ状態のままである。

カエルがアブラムシを狙ってから実際に口に入れるまでの時間の流れ。

魚がイトミミズを狙ってから実際に口に入れるまでの時間の流れ。

ひとかけらの食べ物を一日かけてちょこちょこ食べていくハムスター。

根気強くオナガのひなを狙うカラス。

一日三食のごはんを、大体決められた時間にせかせかと胃に送り込むわたしたち。

みんな違う時間の流れの中を生きてるんだなぁと実感。とても不思議。同じ地球の同じ地域に同時期暮らしているわたしたちなのに、みんな違うリズムを刻みながら生きているんだ。               

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