トッポへ

2006年5月6日
トッポ。

ゴールデンウィークゴールデンウィークと世間の人は言うけれど、母さんにはあまり関係がありません。でも朝の時間の流れ方がゆっくりなのはよかった。

少し前から、こうして手紙を書こうと思ってたんだけど、母さんはしばらくうまく考えがまとまらない人になっていて、なかなか君の名前を打ち込むことができなかった。

それでもきみやモナカを忘れ去るということは、決してないのです。

きみが1日の大半、小屋の中をせかせか走り回っていたことや、よく敷きワラの上を背泳ぎしていたこと。わたしの手のひらにいつも飛びかかってきたこと。きみの好きな食べ物のこと。あくびをしたときにちらっと見える黄色い歯。モナカの寝起きの不細工な顔、豚のような鼻、不安な時の鳴き声。ふわふわの温かな体。苦しい呼吸。力なく横たわった姿。

目を閉じてなくなったモナカ、目を開いたままなくなったきみ。

トッポ。きみはハムスターなので「大体このくらい」という寿命も知ってはいたけれど、十二分に生きてくれたきみだけど、今でも悲しくてなりません。

今日、きみをよくからかっていた姉妹はピアノの発表会でした。パッフェルベルのカノンを聴いているとき、冷たく固くなったきみのことをまた思った。日常の生活の中でもときどきそういうことがある。きみやモナカの思い出が不意に射し込んでくる。

よく寝なさいね、トッポ。

きみは走り回りすぎたの。もう暴れなくていいからよく眠りなさいね。母さんも夜はよく眠るようにして、また少しずつ考えていこう。行動していこう。悲しまずきみをモナカを思い出して生きていこう。

おやすみ、トッポ。
おやすみ、モナカ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索