ここしばらく10年くらい前に出版された動物行動学の本を読んでいた。「動物の心」という本で、例えば、狩るもの狩られるものの心理であるとか、動物はどのような認識の上で行動を起こしているのか、ということを考察実証している。写真家の星野道広氏がヒグマに襲われて亡くなった事件が忘れられない。クマの生態に明るかった氏がなぜそのような死を迎えねばならなかったのか。虫採りに行ってはスズメバチに遭遇していたわれら兄弟はなぜ刺されずに毎度いられたのか。そんなことが時折頭をよぎるわたしには大変魅力的な本なのだが、難しい記述が多くてすぐに眠り込んでしまうため、なかなか前に進めない。あきらめた。また心と生活に余裕があるときに再開しよう。昨日、久しぶりに買った本は老子の本。短い文章が1ページごとに写真と共に載せられている。パラパラとめくったときに現れた言葉は「勝利は深く頭をたれて」という言葉。そう。なにかとやり遂げるときは誰かを陥れてではなく、深く頭を垂れて粛々としていたい。
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