涙ダム決壊

2007年1月3日
昨夜のこと。

テレビをつけるとある作家が映っていた。夫婦について語っていた。数年前に亡くなったご主人との別れについてだ。

ある夕暮れ、徐々に弱りゆくご主人のベッドに脇に座り、自分ではどうにもならない力に押し流されて、子どものように泣いていると目覚めたご主人が

「…かわいそうやなぁ…おれはおまえの味方やで」

そう言ったんだって。それが最期の言葉だったんだって。

あたしはその作家があまり好きじゃなかった。なんか明るくてちゃっかりしててかっこよくないおばちゃんだなぁって昔から思ってた。「みたくないなぁ、特に」って思ったし「夫婦?…けっ!」って少し思ったんだけど。

でもね。

ご主人の言葉、その声の調子を再現したのを聞いたら涙が止まらなかった。いいなぁ、うらやましいなぁって心から思う。

ずっと守られてたんだね、心を。

あたしは昨日泣いてしまってから、ずっと揺れてしょうがない。まだそういう月の周期でもないのになぜ。

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