許して、クマとワニ

2007年5月22日
許して、クマとワニ
うっぷんを晴らすかのごとく歩いています。どこまでもどこまでも歩いて公園へ。着いてぐったり、帰ってぐったり。許して、クマとワニ。あたし、本当に本当に散歩に行きたかったの。買い物はつまらない。電化製品にも、アクセサリーにも、洋服にも、凝った料理を食べさせてくれるお店にも、今は関心がないの。ただひんやりとした水や緑の中で過ごしたかった。

散歩の途中に言葉を交わす人々。

ある日、8ヶ月のビーグルを連れた年配の女性に話しかけられた。腕がひっかき傷だらけ。犬がちっとも言うことを聞いてくれないと嘆いている。滅茶苦茶なんだって。やんちゃな犬種ですものね、お互い子育て頑張りましょうねと励まし合う。

そこへワイヤーフォックステリアを連れたマスミ的女性が近づいてくる。「あら!あなたまた犬飼ったの!」と驚きの表情。ビーグルさんたちの知り合いのようだ。マスミの出現で「ええ、まぁ」と曖昧に彼女たちはフェイドアウトしていった。

ビーグルさん家族は問題が多く、年がら年中病院を出たり入ったりで、飼われた犬は不幸せな犬生を歩むんだそうだ。「変な人たちなのよ!皮膚病うつされるわよ!」とマスミは忠告をくれた。

あたしは、ただ犬好きな人たちとふれあって、風が気持ちよくて、気分がよかっただけ。いらん忠告だった。

あたしたちはいろいろな事情を持った人々とすれ違っている。自分もそうであるように、互いに表面をふっと撫で合いながら行き過ぎる。家族や友ではないあなたたちとはそれでよいのです。

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