ぼんやり考える木の下で
近頃、むすめたちの成長がまぶしい。背の丈がぐんぐんと伸び、形のいいお尻がぷりっと盛り上がって、伏せたまつげが落とす影がうつくしい。くつのサイズももうじきあたしと一緒(長女には全てのサイズ、すでにもう抜かされている)服も「これ貸してね」と、どんどんあたしのクローゼットから誰かのクローゼットへ運ばれていく。今朝も次女が(あたしの)紫色のチュニックを風にはためかせながら登校していく後ろ姿を見送った。

何も手を掛けていないのに大きくなるなぁ、子どもも犬も。

あたしは派手に転んでよかったのかもしれない。走り続けていたらタケノコの成長を見失ってしまっていただろう。流したまま突っ走っていくこともひとつの生き方だった。あたしがでんと構えたことであちこちから噴出してくる問題の多いこと。真正直にひとつずつ向き合うこととどちらがよいか悪いかなんて今はまだわからない。

わからないことも多いけど、わかったこともある。自分は不器用なんだなぁということはよくわかった。一度にたくさんのことを並行しておこなうことが本当に下手。子どもと犬にまみれたまま、せわしくのんびり暮らせる日々もずっとは続かないだろう。苦手だけどペース配分を考えたマラソンができるように策を練らないと。え、今頃? そう、自分でもあきれる。こういう生き方しかできない人もいます。やらかしてしまわないと学習できないバカ。何度も転ばないとわかんないバカ。幾重にも岐れた道を行っては潰し、戻ってはやり直す。そうしてだんだんと通ることのできる道が絞られていくあたしの人生。

コメント

美藤
美藤
2007年6月17日10:25

以前から拝見させていただいていました。リンクさせてください。相互はどうぞお気になさらず。

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