これからの景色

2008年3月2日
昨秋から書類上では同居人となった彼とわたしだが、実生活にはさほどの変化もなく暮らしてきた。あと一年くらいはこのままでいいと考えていたんだけれど、新しい土地での暮らしを考えるきっかけがあって進路を変える決心をした。

越していこうと手続きをしている小さな家は、歩いて6分のところに大きな公園があり、犬の自由な遊び場も徒歩圏内にある。かねてからひまを見つけては子どもや犬と遊びに出かけていたエリアだ。今、その家から見渡す山の木々は、葉を落としているものが多い。あと1ヶ月もすれば萌えだして、違う景色を見せてくれることだろう。そして秋になれば赤や黄色に山を染め、また葉を落としてゆく。母子家庭ゆえ贅沢はできないが、葉の変化を見逃すような余裕ない暮らしは子どもたちにさせまいと思う。これまで同様、小さな工夫やにやにや笑い、驚きの絶叫を作り出していきたい。

1月に心を決めてからこれまでいろいろ思い悩んできた。やっぱり無謀なことだろうかと引け腰になったり、いやいやそうじゃない進むべきなんだと思ったり、そういう自分だけの空回り思考の外に、様々な現実問題が複雑に入り組んでいて、胃の痛い毎日だった。パラドクスパラドクス…深いため息の胸奥から聞こえてくる小さな声。いくつもの不条理の上に成り立つ条理。不思議が多い。ただ何をもって誰をして「幸せ」なのかわかんないなぁとつくづく思う。

そういうことってありませんか、少しずつ生きてきた時間がのびていくと。

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