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2006年11月29日
ここのところ本当に忙しかった。朝にしか子どもに会えないくらい忙しかった。まるで働き盛りのお父さんみたいだったなぁ。やっとひと安心。普通の日々が帰ってきた。とはいえ、相変わらず慌ただしい毎日。

自分の能力のなさ、世間知らずを痛感する。弱点を思い知る。

逃げ出してしまいたい気持ちと、目をそらさずにがんばりたい気持ちがシーソーしている。でもなぁ。わたしの体は自分ひとりのものじゃない。とことんやれるかと訊かれたら、ウッ!と詰まる。

でも、できるときにできることをやってしまおう。仕事も出会いも別れも巡り合わせだと思うから。それがよかったとか悪かったとかは、あとの自分が分析すること。そのときのわたしが帳尻合わせに奮闘するか、これでよかったのだと満足するか、はっきりと今わからなくても、流れに乗ってやってみよう。
友が自転車乗りになったと聞いても「ふぅん」と思っただけだったが、いよいよ通勤距離が伸びると知ったとき、「速い自転車」が初めて自分の中でも必須の道具となった。

高校時代、往復約30キロを自転車で通っていたわたしにとって自転車は、正直しんどい乗り物であった。それだけの距離を走るのに、今でいうママチャリのような自転車に乗っていたので、坂道に泣き、故障に泣き、雨に泣き、変質者に泣き。また今とは違う意味で当時は朝は忙しかった。あの頃はおしゃれに気を使っていた。今は子どもを送り出し、できれば夜ごはんの段取りをしたり家事をやっつけて家を出たい。

友が勧めてくれた自転車屋で自転車を買った。画像とは違うモデルなのだけど、やっぱり速い!本当に快適だ。速い分時間を稼げるし、友が言った通り、自転車に乗っている時間は確かに「自分のもの」なのだ。季節の移ろいを、風の匂いを、どこかから漂い出る懐かしい家庭の雰囲気を感じつつ、頭の中に湧いては消える思いを自由にして走る時間は、思いがけずストレス発散の時間になる。考え方を変えれば、不幸の種(通勤に時間がかかる)も本当にラッキーに転じるものなんだなぁ。友よ、ありがとうございます、幸せのヒントを投げてくれて。

今日もそろそろ行ってきます。

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