母がこの花をオイランソウだって言う。間違って覚えているんだと思う。だからわたしも「確かなまめかしいような名前の花だったかな」と思ってたんだけど、調べてみたら勘違い。一体、何代前からの勘違いなんだろう。きっとおばあちゃんも間違ってる。

　　　　　　　　　　　　　　　

毎朝8：00過ぎ、決まって家の前を通り過ぎる人がある。だんだんと近づいてきて、だんだんと遠ざかっていくのがわかる。いつも上手なウソ（口笛）を吹いているから、その人の存在をはっきりと感じられる。肺活量があるのかな、大分遠くから口笛は自転車のスピードに乗って近づいて来、そして車通りの多い通りを曲がる頃まではっきりと聞こえている。BOOMやBEGINが好きみたい。今度、子どもたちと一緒にイタズラしようと思って、「涙そうそう」と「島唄」を練習中。いきなり家の中からハモられたらびっくりするだろう。でも家の前を通るのやめちゃうかな。そしたらさみしいからそっとしておこうかな。

線路の脇にある木立の中に、毎朝、50人以上の老若男女が集まって体操している。全員で行うのは、ラジオ体操の第一第二体操と気功。トータルで30分間の軽い運動だ。犬を連れてくる人、途中で抜けて帰って行く人、体操に加わらず延々と公園の外周を歩き続ける人、マッチョな人、やせっぽちの人、決まった時間にトイレに入る人、体操の影響が一切体に表れていない人、カブトムシを捕りに来る子ども、観察していたらもうキリがない。

そんな中で幾人か、どうしても目を奪われてしまう人、全身を耳にさせられてしまう人がいる。

ひとりは45才くらいで体が加齢を止めている女性。背筋がすらり伸びていて、明らかに「なにか」特別な運動を長年に渡って続けてきた雰囲気が、全身からじわっとあふれ出ている。全くもってエイジレスそのものな方なので、多分はずれていると思うけれど、実年齢は60才に近いと思われる。みなのスタンダードな体操では不満足のようで、さらに自分に負荷をかける形にアレンジして体を動かしているのでつい目を奪われる。

もうひとりは「王様の漢方」のDVDパッケージ後方に大きく映っている人にそっくりな風貌の男性。いつも「その服、どこで買ってんの…？」と聞いてみたくなるような独特の服を着て、大声でヒトリゴトを言う人。上半身はいつもタンク、ボトムスは…なにかとてもワイドなパンツを途中で唐突にハサミで加工した感じ…っていうのでしょか、とにかくどこか文明のあまり届かない山岳地方で、繰り返し繰り返し洗って着て洗って着てこうなっちゃったんだよという風情漂う代物なのだ。そしてみながごく普通に体操している中、彼だけは鳥のように蝶のように体操を誇大表現する。ヒラヒラヒラヒラ〜、ユラユラユラユラ〜。うざったいを通り越して楽しめる動きである。彼の話すヒトリゴトを、その場にいる全員が共有しているというところもおもしろい。暗黙の了解でそっと放っておいてあげるのだが、それがまああまり冷たい沈黙でもないところもいい。少し前「ボクもう明日から体操に来られないんだぁ、だって入院しちゃうから！」と言っており「あぁそうなのか」と思っていたら、次の日、元気に舞い踊っていた。しかし次の次の日からは少しお休み。「ホントに入院しちゃったのか」とちょっと気になっていたら、またすぐに現れ、踊り狂っている。

鳥たち、草花、猫たち以外の朝のレギュラーメンバーさん。

今日から夏休み！　散歩に出るときの必須アイテムだった腕時計を、今朝からは外しました。ふと気づけば、左手首に白くまあるく焼け残ったベルトの跡。流行から置いていかれていたとしても、安物でも、心底気に入っていて手放せないアナログの黒いBaby-G。しばらくきみは、家で留守番することが多くなる。夏にしかできないいたずらをいっぱいするつもり。時計を忘れて、時間を忘れて。

失敗失敗大失敗。この間知り合いにいただいた「新しょうがの当座煮」に、軽い気持ちで挑戦してみたらものの見事に失敗した。あとでnetでレシピを調べてみたら、水にさらしたり少し陰干ししたり、という手間をかけていないことが敗因みたい。いただいた当座煮は甘辛くて、けれども苦味や辛味はほどよく利いている程度。でも昨日わたしが作ったやつは、うまみよりも苦味や辛味が前面に出てきてしまっている。ハチミツを多めに追加してとろとろ煮て、やっとどうにか食べられるような感じ。やっぱ達人の技なんて、ちょっと見たり一回味を利いたりするくらいじゃ盗めませんね。見た目はそっくりにできたのに。ちぇ。

知り合いの好物を尋ねて、メニューどろぼう。食事作りに煮詰まっているときに有効。

今日、すごく気持ちよかった。
ハーブ園と川に遊びに行った。

上流に向かって歩いていくと
脇道には小さな勢いのいい滝。
修行するにはもってこいの滝。

　　　　　　　　無数の小さな小さな水の粒が
　　　　　　　　おひさまの光に透けて見える。
　　　　　　　　目を閉じて、何も話さないで
　　　　　　　　じっとじっと、じっとじっと。

　　　　　　　　どんなお金のかかった物より
　　　　　　　　どんな手間のかかった物より
　　　　　　　　なんの細工もないこんなのが
　　　　　　　　本当になによりのプレゼント。

　　　　　　　　嬉しくても悲しくてもきっと
　　　　　　　　わたしはそこを訪れるだろう。
　　　　　　　　何度も何度でも、ひとりでも。

　　　　　　　　　　　

名前を調べるのが今日の宿題。
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オイランソウ、でした。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　

掃除掃除洗濯音楽映画長風呂
掃除掃除洗濯音楽映画長風呂

本当だったらまるまる二日も
あるはずのこの連休に
またとないこの休み時間を

掃除掃除洗濯音楽映画長風呂に
使ってしまうのが分かり切っているので

離れた町のまつりのボランティアスタッフに応募した。
家にいなければ
いつもと違う時間の使い方ができるだろうと思って。

とてもよいアイディアだと
思ったんだけど

気が付いたら13時間もトイレに行くのを
忘れてしまうくらい、汗汗汗。

暑く忙しく　
だけどうつくしいいちにちでした。

風のように失礼な帰り方してしまったけれど
よい時間、よい人々、よい思い出。

最近　生活パターンが変わった。おかげで無性にねむい。

おとといの夜　23：00過ぎにDVDを返しに行ったんだけど
信号待ちで一瞬　…Zzzzzz…

きのうの夜　24：00ごろに洗濯物を干しながら　
　　　　　　　　一瞬　…Zzzzzz…

いかんいかん。

どこかで時間の使い方を　間違えてるんだろう。

枕元のベランダで　お香を焚いて　
きれいなろうそくを灯して　美しい音楽を流して
そういうのを味わいながら　よぅく　考えるはずだった。

どうやって　いちにちを過ごしたか。
どうしたら　ねむい時間に仕事しないで済むのか。

でも　多分　頭を枕にくっつけたとたんに　ねむってしまった。

今日　いま　振り返ると　まあ　それも　一種のしあわせ。

10日ぶりに農園にまた遊びに行ってきました。
火曜日と金曜日には、期間限定で生のハーブを
使ったお茶を飲ませてくださるのだそうで、
喫茶スペースでまったりレモンバームと
レモングラスのお茶をいただきました。

あっという間の10日間。
アゲハの幼虫は、みんないなくなってるし、
プルーンもほとんどない。

これがガウラですか。

午後はピンク色になると書いてあったので
酔芙蓉のことかと思っていました。