心に小骨

2006年6月8日
おとといの夜、思いがけない電話があって、それから心に小骨が刺さったまんま。何日も持ち越しの落ち込みなんて自分らしくないなぁ。眠ったらなんでも忘れてしまえるはずなのに。お風呂にゆっくりと浸かればリセットできるはずなのに。
「ねぇ幸せになるすっごく簡単な方法があるんだけど知ってます?」と店長がグリドル(調理用鉄板)の前で話しかけてくる。咄嗟に冷たいお菓子(プリンとかゼリーとか)のことが頭に浮かんだけれど(だって厨房はすごく暑いんですもん)「なんでしょうね…難しいな…」と返事する。

「それはね”今のままでいい”って思うことなんだよ。このまんまの状態全てが素晴らしいって思えれば幸せだよね。」という。毎日厳しく従業員にあれこれ要求する店長らしからぬ発言。これは迂闊に返事できないなぁと思いながら聞いていると「じゃあ絶対に出世できない簡単な方法は?」と重ねて聞いてくる。「こりゃまた難しいことを」と笑うと「それはね”今のままでいい”って思うことなんだよ。矛盾してるでしょ?」と店長も笑う。

「店長は出世したいですか?」と聞くと、しばらく考えて「しなくていい」という。お給料はいっぱいほしいけど、体が持たなそうだもんと言った。わたしはそうじゃないだろう、あなたは出世したいのでしょと心の中で思う。だって体現してるもん。

わたしの人生は出世という言葉とはなんの縁もない。ただ「自分の気が済むまで」やるだけ。今いるこの職場にも特別な執着はない。わたしに根気よく仕事を教えてくれた方々への感謝の気持ちがここにいる理由の大部分。多少なりとも役に立ち、新しい人が入ってきて仕事をおぼえたら、気が済んだら、タイミングよく去るつもり。

風邪

2006年6月5日
ここ1週間ほど風邪をひいていた。喉の奥に違和感を感じたのが最初の症状。次第に喉全体に痛みが拡がり、鼻水が出始め、がらがら声になり、頭がぼーっとして体が熱い。もし体温が高いことを目で確認してしまったら、動きたくなくなってしまうかもしれないと思って体温は測らなかった。わたしは薬をのむのがきらいで、今まで風邪薬の類はほとんど服んだことがない。でも一応今は仕事をしていて、できれば子どもがらみのことでしか休みたくない。そう思って1日4回、市販の様々な風邪薬を服んでみた。そう。1日3回の薬を敢えて4回服用。

でも。

その甲斐なく、治る速度は同じだった。しんどかった、ものすごく。

曲げない

2006年6月4日
馬のいななき、めんどりのコココというつぶやき、おんどりの雄叫び。わたしの習っている楽器は多様な音を出す(こともできる)。その奏者、飄々とした話し方でおもしろおかしい話を曲の間に挟み、聴衆を笑わせる、沸かせる。とびきり楽しい演奏のあとで唐突に「わたしの奥さん、結婚して3年目に病気をして、それからもう15年間ずっと身体と脳に障害が残ったまんま。でもこの曲を聴くとにっこりしてくれるよ」。これを聞いて涙が止まらなくなった。どのような苦しみ、悲しみ、温もり、歓喜、激情、劣情、焦燥、喪失の中にあっても音楽をやめなかった彼/彼女の人生を思ったら、きつく歯を噛みしめても涙がこぼれてこぼれて止まらなかった。なにがあってもひとつのことを貫き続ける姿は、時に愚直ですらある。でもまわりを見回すとそんな人たちがたくさんいることに気がつく。厳しくて優しくて、毎年生える草のように不動の木のようになにも言わずにそこにいる。居続けてくれる。だから不様でも不器用でもいい、わたしもがんばろうと思った。なにかを曲げないで貫こう。そうしたらいつかあんな風に笑える。

*******くーさん*******

とても似たことを、違うとき、違う場所でわたしも感じていたのです…。

以心伝心

2006年6月1日
昨夜、ギンヤンマのヤゴが木の棒に登りはじめた。羽化の始まりだ。何度見ても神秘を感じる。背中を割って現れるトンボが、羽根を拡げるまでの数時間を楽しみにしていたけれど、眠くてたまらず途中で眠ってしまった。今年はギンヤンマのヤゴが4匹もとれて、まだ残り3匹いるからまぁいいかと思って。

朝、起きてくると、カーテンにくっついているはずのトンボがいない。どこを探してもいない。本当にいない。

猫の目を見る。

わたしの目を見ようとしない。「おまえ、食べたの?」と訊くと、背中をこわばらせるではないか! この動作を人間風に翻訳すると「やべっ!」なのだ。「つめを切ろうかな」とか「さぁ病院に行こうかな」と口にすると、耳を伏せ背中をきゅっとこわばらせる。そんなの見なくても本当はわかっていた。15年も一緒にいると以心伝心するものだ。

羽化したてのトンボは全てが柔らかかったのだろう。羽根ひとつ残っていない。残されたのは、木の棒にしっかりとつかまったままの立派な抜け殻だけ。

壊してはまた

2006年5月28日
だめだったことができるようになると、すごくうれしい。だめかもしれないと思った人とまた一緒に楽しく働けると、胸がじんわり温かくなる。相手もそう感じているのが伝わってくるとなおさらうれしい。今日はいい汗かいた。困難に背を向けないようにがんばるよ。どんな小さなことでもいいから、前にはできなかったことを今はしてみようと思う。壊してはまたもう一度創り上げていこう。

名のない鳥さん

2006年5月24日
グレムリン斎藤さん経由で読ませていただいています。毎日読みたくなる文章。リンクさせていただきました。どうぞよろしくお願いします。

ウェルダンは死語か

2006年5月24日
ウェルダンは死語か
レア、ミディアム、ウェルダン。ステーキの焼き加減。近頃はレア、ミディアム、「よく焼き」だそうですよ。

めまいの原因

2006年5月22日
貧血かもなぁ…と思って検査してみたら、やっぱりでした。ひと桁しか数値がなかった。ふらふらしている場合ではないんです。近頃、妹とこんな会話しました「ねぇこの栄養ドリンク安いよ。買おっか」「いやいやこっちのほうがタウリン3000mgにローヤルゼリーが入ってこの値段。こっちを買うよ」「じゃああたしも」。タウリンの数字を基準にそんなもん買うなんて、ふたりとも相当疲れています。

牛のツボ押す

2006年5月22日
牛のツボ押す
天気のよかった週末、牛の乳搾りを初体験。むすめたちは去年のキャンプですでに経験済み、ああでもないこうでもないとレクチャーしてくれた。要するにわたしの搾り方は優しすぎる。でもわたし乳を搾られる人の気持ちがわかるんだ。力強く「ビュッと」なんてできないよ。乳牛のこと他人だと思えない。

乳搾りをさせてくれたお礼に指圧をプレゼントしてきました。ロバのように怒ったりしなかった。
山本周五郎の短編をもとにしたこの作品。ふっくら幸せそうにふくらませてあった。寺尾聡がすてき。殺陣に見とれた。わたしもこんなふうによくできた奥さんならよかったのに。
ようやく観ることができた。ずっとしんみりしっとりとした映画を観たいって気分じゃなかった。小難しい作品も観たくなかった。最近少しは落ち着いてテレビの前に座れるようになった。座っていても眠りに引きずり込まれることもなくなった。

しかし。レンタルビデオ屋の中は、愛だの恋だのの絡まった作品だらけだね。「ラブストーリー」のコーナーじゃない棚からピックアップしたこの映画。ものすごくジンとくる愛の物語だった。…ちぇっ!

どうしてだ?

2006年5月10日
数日前から22:00前に床につくようになったわたし。なのにどうしてこんなにもめまいがする?どうして目が開ききらないような気がする?どうしてこんなに体が熱い?風邪ひいてるわけでもないのに。

シーズン到来

2006年5月8日
シーズン到来
子連れにぴったりのキャンプシーズンがやってきた。今年はたくさんキャンプに行くつもり。ひとりでテントも張れるようになった。ランタンに火をつけるのもこわくなくなったし、虫も軍手をしていれば大丈夫。荷物を作るのも上手、積むのもどんとこい。炭熾しも問題なし。あとは子どもたちを迷子にしたり、事故に遭わせないように気を配って、いっぱい遊べばいい。

もう本当に教育費貧乏な我が家としては、こんな風に工夫して身の丈にあった旅行をするしかありません。今年も真っ黒に日焼けしてしまいそう。

トッポへ

2006年5月6日
トッポ。

ゴールデンウィークゴールデンウィークと世間の人は言うけれど、母さんにはあまり関係がありません。でも朝の時間の流れ方がゆっくりなのはよかった。

少し前から、こうして手紙を書こうと思ってたんだけど、母さんはしばらくうまく考えがまとまらない人になっていて、なかなか君の名前を打ち込むことができなかった。

それでもきみやモナカを忘れ去るということは、決してないのです。

きみが1日の大半、小屋の中をせかせか走り回っていたことや、よく敷きワラの上を背泳ぎしていたこと。わたしの手のひらにいつも飛びかかってきたこと。きみの好きな食べ物のこと。あくびをしたときにちらっと見える黄色い歯。モナカの寝起きの不細工な顔、豚のような鼻、不安な時の鳴き声。ふわふわの温かな体。苦しい呼吸。力なく横たわった姿。

目を閉じてなくなったモナカ、目を開いたままなくなったきみ。

トッポ。きみはハムスターなので「大体このくらい」という寿命も知ってはいたけれど、十二分に生きてくれたきみだけど、今でも悲しくてなりません。

今日、きみをよくからかっていた姉妹はピアノの発表会でした。パッフェルベルのカノンを聴いているとき、冷たく固くなったきみのことをまた思った。日常の生活の中でもときどきそういうことがある。きみやモナカの思い出が不意に射し込んでくる。

よく寝なさいね、トッポ。

きみは走り回りすぎたの。もう暴れなくていいからよく眠りなさいね。母さんも夜はよく眠るようにして、また少しずつ考えていこう。行動していこう。悲しまずきみをモナカを思い出して生きていこう。

おやすみ、トッポ。
おやすみ、モナカ。
今日のにゃんこ(久々に)
            

浦島草?

2006年4月25日
浦島草?
ウラシマソウ? ひょろっと伸びてるアレがない。

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もしかするとこれはウラシマソウじゃないんじゃないか。
マムシソウかも。

森の展望台にて

2006年4月25日
森の展望台にて
          

宿題

2006年4月25日
宿題
この花の名前を調べること。

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わからない!わからない!
ワスレナグサにそっくりなんだけど、花の中央が黄色くないし微妙に違う。近々博物館に行く用事があるので、そこの図書室で調べてこよう。すっきりしないから。

同様に、カミキリムシのようなゴミムシのような
あの青い虫の種類も調べてこよう。知ってどうなるものでは
決してないけれど。
なんて美しい。

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